一般財団法人 沖縄美ら島財団

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CLOMO MDMでデジタル変革に磨きをかける

沖縄美ら島財団が実現した業務用モバイル端末の高度運用

一般財団法人 沖縄美ら島財団
  • POINT 1

    スマートデバイスとCLOMOの導入で、端末管理者の業務効率化を実現

    iPad/iPhoneの台数増をきっかけにCLOMO MDMを導入。ペーパーレス化促進だけでなく、デバイス管理やアプリインストール・更新作業といった管理者の負荷も軽減

  • POINT 2

    導入実績No.1を誇る充実したサポートを実感

    CLOMO MDMは機能やUI設計が優れているほか、有人の電話サポートや手厚いマニュアルが用意されているなど、導入実績No.1の充実したサービスが備わっていた

  • POINT 3

    デジタル活用にともなうセキュリティの強化、従業員の意識醸成に寄与

    デジタル活用に付随するセキュリティリスクの増大に対応するだけでなく、遠隔管理を従業員が目の当たりにすることで、セキュリティ意識の醸成にもMDMの導入が寄与


一般財団法人沖縄美ら島財団は、日常業務に加えて運営施設での来客者向けサービス、ショップにおけるレジなど多様な場面にiPad/iPhoneを導入。スマートデバイスを起点としたデジタル化による業務改革を進めている。

ペーパーレス推進を機にiPadを導入し、活用シーンを広げる

沖縄へ旅する人の多くが訪れる首里城公園や沖縄美ら海水族館。この2つをはじめ多くの施設の管理運営、および亜熱帯性動植物、海洋文化、琉球の歴史・文化に関する調査研究や普及啓発といった事業を展開するのが沖縄美ら島財団だ。1976年設立の同財団は、沖縄の自然や文化、歴史の魅力を国や世代を越えて広める「美らなる島の輝きを御万人(うまんちゅ)へ」を経営理念として日々活動に取り組んでいる。

 

同財団は2015年からiPadを導入し、それまで紙に印刷した資料を用いて実施していた会議のペーパーレス化を実現した。「世の中で“ペーパーレス”という言葉が注目され始め、本財団も環境保護に向けて紙を削減する目的でiPad導入に踏み切りました」と、同財団本部 調査企画広報課 情報システム係の神里直氏は語る。加えて、同時期には役職者以上を対象に社用携帯電話としてiPhoneの貸与も開始した。

 

同財団は、ここを起点にスマートデバイス活用を積極的に進めていくこととなる。水族館や首里城といった施設では、解説員が来訪客に写真や動画を見せながら展示解説を行うことを目的に、2019年頃からiPadを導入している。

 

「お客様から詳しく質問されたとき、画像や動画を用いるとやはり理解が進みますし、サンゴの産卵などはなかなか実際に立ち会えないので、iPadで映像を見せることでより明瞭に説明できます」(神里氏)

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国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館
解説員がiPadを使用して来訪客に写真や動画を見せている様子

また、入院中のお子様や特別支援学校等を対象に、水族館の様子を楽しんでもらうため、iPadとWeb会議ツールを用いた遠隔授業も行っているという。コロナ禍には旅行会社と連携したオンラインツアーも実施していた。そのほか、社用携帯として貸与されたiPhoneを活用してSNSでのライブ配信なども行っているという。

 

一方、各施設のショップにあるPOSレジも、2023年度からiPadを用いるクラウド型POSへの変更を順次進めている。「オンプレミスの大きなPOSレジシステムを使ってきましたが、老朽化でリプレースの必要があることに加え、会計処理を従来のレジが設置された場所に限定せず柔軟に行えることから、iPadを使うシステムに変えています。iOS端末ならさまざまなアプリを使える汎用性も魅力ですね」と神里氏が説明する。

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首里城公園(守礼門)
首里城でのライブ配信にiPhoneを使用している様子

大量のスマートデバイスの管理にMDMの必要性を痛感

ペーパーレス会議および役職者以上の社用携帯として最初のタイミングで導入したiPad/iPhoneは、合わせて約50台。そこから活用が広がり、現在は合計250台弱が日々稼働しているが、当初はiPad/iPhoneの管理に課題を感じていたという。

 

「50台ほどの端末を一気に導入したのですが、その50台に対して1つ1つApple IDを発行していくのは大変でしたし、アプリのインストール・更新も情報システム係が手動で行っていたので、相当な工数がかかっていました。また、人によってリテラシーが異なることや、端末利用時の統一したポリシーが存在しなかった点も課題でした」(神里氏)

 

当初、IDを1台ずつに取得・付与したところ、パスワード管理が煩雑になったため、1個のIDを10台に紐付けたことがあった。すると「FaceTimeで電話がかかってきたとき、同じIDを付与した10台のiPhoneが一斉に鳴り出し、会議中の役員もいたことから、大騒ぎになりました(笑)」(神里氏)。これではいけないと1台1個ずつのIDに戻したという。

 

ポリシーの面ではやはり紛失が問題になった。「1度端末が見当たらないことがあり、そのときは“iPhoneを探す”の機能で見つけられたのですが、パスコードをかけていたとはいえ情報漏洩の心配はもちろんありました。遠隔操作で端末ロックやデータ消去が可能になればと切実に感じていました」と神里氏。こうした経緯から、情報システム係はモバイルデバイス管理(MDM)に着目することになる。「財団ではパソコンを資産管理ソフトで管理していました。このようなソフトのモバイルデバイス版がないのかと考え、iPad/iPhoneの運用を開始した翌年の2016年にはMDM導入を検討し始めたのです」(神里氏)

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首里城公園(ガイダンスホール)
一般財団法人 沖縄美ら島財団 本部 調査企画広報課 情報システム係
神里直 氏

シェアNo.1の実績とサポート体制を評価しCLOMO MDMを選定

そうしたニーズが生まれてすぐ、別の管理システムを導入。ところがこのシステムが満足のいくものではなかったという。「遠隔でアプリインストールができないほか、ID管理の機能が不十分で、運用する情報システム係としてはシステム自体の使いづらさも感じていました。結局、せっかく導入してもキッティング作業の効率化につながらなかったので、とりあえず運用は続けながら次のシステムを探している状態でした」と神里氏は振り返る。

 

ここで出てきたキッティング効率化やID・デバイス管理、アプリの遠隔インストール・更新、利用ポリシー統一化とセキュリティ向上、さらには紛失・盗難時に遠隔で端末ロック・データ消去が行えるMDMシステムを探した結果、CLOMO MDMに至る。神里氏は「MDMとしてシェアNo.1であることに加えて、ホームページを見ると機能やUIがわかりやすかったこと、そして有人の電話サポートがあることから、CLOMO MDMにすぐたどり着きました」と語る。

 

充実した機能やシンプルな管理画面の使いやすさもさることながら、しっかりしたサポート体制があることを高く評価する。「システム導入時は何かと迷うものですし、本運用に乗せるまでの操作習熟にもサポートが重要です。その点、CLOMO MDMはマニュアルが充実しており、何より有人電話サポートがあることは大きな力になりました」と話す。

 

CLOMO MDM導入を後押ししたのが販売代理店の株式会社ティーガイアだ。九州支社の営業部で九州・沖縄エリアを担当する谷口 将紀氏は「現地に訪問してヒアリングし、CLOMO MDMが最適だと考え、提案しました」と回顧する。

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首里城公園(ガイダンスホール)
株式会社 ティーガイア 九州支社 九州ソリューション営業部 九州ソリューション営業第2チーム
九州・沖縄エリア担当リーダー
谷口 将紀 氏

ティーガイアは、実は導入作業自体にはそれほど関わっていない。というのも、その必要がないほど導入がスムーズにいったからだ。前システムが入っていたことから端末初期化が必要という話はしたものの、あとは財団側で有人サポートとマニュアルを活用し、さほど苦労もなく運用開始に至ったという。神里氏も、導入において苦労はほぼ記憶にないと話す。

業務効率化と管理性向上、セキュリティ強化に大きな効果

CLOMO MDM導入後、とりわけアプリのインストールと更新を遠隔で行えるようになった点は「とても感動しました」と神里氏は振り返る。

 

同財団は沖縄美ら海水族館のある海洋博公園のすぐそばに本部を置いており、情報システム係も普段は本部で業務に従事する。その情報システム係に、那覇にある首里城公園管理センターの職員からアプリに関する相談が入った場合、かつては車で2時間ほどかけて首里まで赴いていた。

 

それがCLOMO MDMの管理画面から遠隔作業できるため、往復4時間の時間を費やして移動する必要がなくなり、「わずか1分ぐらいで『できましたよ』と連絡すると、みんな『早い!』と驚いてくれます」とその手応えを教えてくれた。ちなみに従来は本部からわざわざ来てもらうのが申し訳ないと、アプリに関する相談をなかなか言い出せない職員も多かったが、いまは「1分で済むなら」と気軽に相談してもらえるようになったそうだ。

 

このアプリインストール・更新に加え、ID管理についても「ほぼ工数はないと言っていいほど簡単になりました」と神里氏。従来はIDを1つ発行して台帳に登録する作業に1台あたり10分程度かかっていたところ、その時間が不要になったことから「10分×250台近くに相当する工数と時間削減につながったと考えています」と定量的評価も示してくれた。

 

そのほか、利用ポリシーの面でもプロファイルを用いて職員がアプリを無断インストールできないようにしている。そうした機能があるおかげで職員のセキュリティ意識も向上し、いまのところ紛失なども起きていないという。

 

財団では、顧客やビジネスパートナー、社内の連絡先などを共有アドレス帳を一括管理できるCLOMO SecuredContactsも導入している。閲覧権限を設定できるため、組織内で必要な人とのみ連絡先の共有ができ、安全かつ効率的に連絡先を管理することが可能だ。神里氏はほかのCLOMO製品にも興味を持っているとしたうえで「コロナ禍を機に働き方が変わっていくなか、スマートデバイスにはまだまだ大きな可能性があります。これからはCLOMO MDMの機能をさらに使いこなし、ほかの製品も取り入れながらスマートデバイス活用を進めて、リアルタイムの情報共有とその情報を活かした経営判断の迅速化に役立てられたらと思います」と語る。

 

ティーガイアの谷口氏も「財団の要望をしっかりと把握し、今後も最適なソリューションを提供していきたいですね」と話す。沖縄の輝きを世界へ、そして未来へ伝え続ける沖縄美ら島財団の活動を、ティーガイアのサポート、そしてアイキューブドシステムズが提供するCLOMOのソリューションが支えていく。

一般財団法人 沖縄美ら島財団 の CLOMO 導入事例は、マイナビニュースにも掲載しております。

是非、ご覧ください。

※本事例中に記載の内容は掲載時点のものであり、閲覧される時点にて変更されている可能性があることをご了承ください。

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一般財団法人 沖縄美ら島財団

  • 設立:1976年7月16日
  • 事業内容:沖縄の自然・歴史・文化に関する調査研究、普及啓発、施設管理業
  • 従業員数:約630名(社員・パート含む)*2023年6月現在

CLOMOが解決した課題

  • 特別な知識がなくても端末管理ができるようにしたい

  • セキュリティを担保しつつ急なデバイス導入に対応したい

  • 社内・社外の連絡先を安全かつ効率的に管理したい