大和リース株式会社

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社内システムをiPadのブラウザから利用 CLOMO SecuredBrowserで安全性を確保

CLOMO SecuredBrowserのキャッシュオフ機能を利用して、閲覧データをデバイスに残さず利用。

大和リース株式会社
  • POINT 1

    親会社が導入したMDMは有効活用

    親会社が加入しているMDMは有効利用したまま、CLOMO SecuredBrowserを単体で導入する事でセキュリティリスクが懸念されたブラウジング環境を改善。

  • POINT 2

    ブラウザからの社内システム 利用

    標準ブラウザでは社内システムにアクセスした際のキャッシュデータが残ってしまうため、CLOMO SecuredBrowser のキャッシュオフ機能で情報漏えいを回避。

  • POINT 3

    使い勝手と安全性を両立

    特定のサイト (社内システム) のみ、キャッシュを保持しない設定を適用することで、よく利用するウェブサイトについては、キャッシュデータを利用した素早い閲覧が可能に。


震災復興支援での体験から iPad の有用性を実感、社内導入へ乗り出す。

ー iPad を導入された背景といきさつについてお聞かせください。

小松さま:弊社が iPad を初めて導入したのは、まだ iPad が日本国内に初お目見えして間もないころの、2011年までさかのぼります。当時から、弊社のトップもわれわれ情報システム部も、タブレット端末は営業・販促ツールとして極めて有用だという認識を持っていました。電子カタログを使えば、重い紙のカタログを持ち運ばずに済みますし、写真や 3D 画像をふんだんに使ったプレゼンで商機も増やせるのではないかと考えたのです。そこで、当時あった複数のタブレット端末を評価してみたのですが、操作性やディスプレイ画質の面で iPad はずば抜けていました。

 

そんな折、2011年3月11日に東日本大震災が発生して、弊社はプレハブ建築業界の企業として、被災地の仮設住宅建設に取り組むことになりました。その際、仮設住宅の建設候補地を地図上にマッピングできるアプリを導入した iPad を急遽11台用意して、主だった担当者に配布しました。このように、社内に iPad を導入する以前から、実は震災対応のために導入した経緯があったのです。

ー では震災への対応が、最終的に iPad を採用する決め手となったのでしょうか。

山中さま:実はもう1つ、iPad 導入を決定付ける出来事がありました。弊社の親会社である大和ハウスが、2011年6月に2000台の iPad を社内導入すると発表したのです。

 

そこで、大和ハウスと同じデバイスを採用すれば、セキュリティ対策や電子カタログツールなどを効率よく共有できるのではないかと考えました。現にネットワーク環境は大和ハウスとほぼ共通していましたので、同じ iPad であればユーザー認証や MDM (モバイルデバイス管理) といったセキュリティ周りの仕組みを重複して構築せずに共有できるのではないかと考えたのです。

そこで 2011年8月に、まずは営業部門向けに180台の iPad を先行導入することを決めました。

iPad 活用の方向性は見えていたが、Safari のセキュリティ懸念でストップ

ー 先行導入した iPad には、具体的にどのようなアプリを導入したのでしょうか。

小松さま:われわれ情報システム部の手ですべての端末に導入した主なアプリは、MDM のクライアントツール、販促ツールとしての電子カタログアプリ、それに社内のイントラネット「DLnet」にアクセスするためのウェブアプリケーションの3つでした。これらに加えて、各ユーザー、各部門で業務に必要だと判断したアプリは、各自が自己責任で導入するというポリシーをとりました。

山中さま:ちなみに「DLnet」は、弊社のさまざまな業務システムにアクセスできるウェブポータル として、社内で広く利用されています。

社内に設置された PC からは、各部門に用意されたポータルを通して、さまざまなシステムにアクセスできるようになっていますが、今回新たに導入した iPad 上からは、社内メールやスケジュール管理、勤怠管理など、各部門で共通して使われる一部の機能のみに絞ってアクセス可能な仕様としました。

ー では、先行導入した iPad の環境設定やキッティングは、おおむね順調に進んだわけですね。

前田さま:実は1点、重大な問題が持ち上がりました。当初の計画では、iPad 上から電子稟議システムにもアクセスできるようにする予定でしたが、事前評価の結果、情報漏えいのリスクが指摘されたのです。

ー 具体的には、どのような問題が発生したのでしょうか。

前田さま:iPad に搭載されるブラウザ「Safari」は、電源を落としてもウェブページのキャッシュがブラウザ内に残ります。この特長を活かせば、営業担当者は顧客を訪問する前に、あらかじめ顧客に見せたいページを開いて準備しておくことができます。

これはとても便利なのですが、その半面、万が一、電子稟議システムのページが開いたまま残っていたら、誤ってこれを顧客に見せてしまう危険性も出てきます。こうした事態は、何としても未然に防ぐ必要がありました。

小松さま:そのため、先行導入した180台の iPad では、電子稟議システムへのアクセス機能を見送らざるを得ませんでした。しかし、外出先から iPad を使って電子稟議システムを利用できれば、意思決定のスピードアップに大きく寄与することは明白でした。

 

実は、2012年3月に全国50拠点から、導入した180台の iPad をどう活用しているかの活用例発表会を本社で役員も同席で行いました。3D 画像で図面を見せることにより、お客様に理解しやすいプレゼンテーションを行うなど独自の工夫で活用している発表が社内で高く評価され、その場で320台の追加導入が決まりました。追加導入時には、ぜひこの電子稟議の活用におけるリスク対策を実現したいと考えていました。

 

そこで白羽の矢を立てたのが、アイキューブドシステムズのブラウザアプリ「CLOMO SecuredBrowser」だったのです。

CLOMO SecuredBrowser 採用の決め手は、”アイキューブドシステムズの柔軟な対応”

ー iPad から社内の電子稟議システムにアクセスする上で、なぜ CLOMO SecuredBrowser が有用だと思われたのでしょうか。

前田さま:CLOMO SecuredBrowser には、もともと開いていたウェブページの URLキャッシュを消去できる「キャッシュ保持制限機能」が備わっています。これを活用すれば、たとえ電子稟議のページを開いていたとしても、一度ブラウザを閉じるか端末の電源を落とせば、再び誤ってそのページが表示される危険性を排除できると考えました。

ー ちなみに、同種の機能を備えるブラウザアプリは、CLOMO SecuredBrowser 以外にも幾つかありますが、その中であえて CLOMO SecuredBrowser を選ばれた理由はどこにあったのでしょうか。

山中さま:最大の理由は、アイキューブドシステムズにわれわれの要望を真摯に聞いてもらい、とても柔軟に対応いただいたことでした。ブラウザのキャッシュを消去できれば、確かに電子稟議の画面を誤って見せることによる情報漏えいや信用失墜のリスクは回避できます。

 

でもその半面、「あらかじめ見せたいページを開いて準備しておける」という Safari ならではのメリットもなくなってしまいます。そこで、「DLnet」のドメインだけをキャッシュ消去の対象にできないか、アイキューブドシステムズに相談したところ、これを「ドメイン指定」という標準機能として実装していただけました。ユーザーの要望を、このように柔軟に標準機能として取り込んでいただけたのは、非常にありがたかったですね。

前田さま:また、CLOMO SecuredBrowser の評価を始めた当初は、既に弊社で Safari 向けに開発していたウェブアプリケーションの機能の一部が、CLOMO SecuredBrowser 上では正常に動作しませんでした。そこで、Safari と同じ動作をするようアイキューブドシステムズに改善要望を出したのですが、この点についても極力対応していただいたので、本当に助かりました。

ー では、iPad 上からの電子稟議システムへのセキュアなアクセスは、無事実現したわけですね。

小松さま:はい。2012年12月に320台の iPad を追加導入して、既に先行導入していた180台と合わせて500台体制となりましたが、ほぼ同時期にこの新たな電子稟議システムも一部の端末に導入することができました。

iPad からのリモートアクセス実現で、活用範囲に拡がりを見い出す。

ー CLOMO SecuredBrowser を採用して、iPad から安心して電子稟議システムを利用できるようになったことで、どのようなメリットが得られましたか。

小松さま:iPad を使って外出先から決裁処理ができるようになりましたから、決裁者が海外出張や長期休暇でオフィスを不在にしていても、決裁待ちでビジネスが滞るようなことがなくなりました。これによって、経営スピードは確実に上がっていますね。実際にユーザーからも、「とても助かっている」という声が上がってきています。

 

また今回、iPad から社内のウェブシステムにセキュアにアクセスできる仕組みが整ったことは、今後 iPad の活用範囲を広げていく上でも、可能性が大きく広がったと感じています。現在、iPad から社内の基幹系システムへのアクセスが実現できないか検討しているところなのですが、CLOMO SecuredBrowser を使った同じ仕組みが応用できるかもしれません。これら全てが整うと同時に、メリットも数値化していけると思ってます。

 

このように、今後のモバイル活用の展開を考える上でも、今回の CLOMO SecuredBrowser の採用はとても大きかったと思います。

ー 今後 CLOMO への期待をお聞かせください。

小松さま:実は現在、社内で利用している携帯電話をスマートフォンに切り替える計画を進めているのですが、その際にも CLOMO SecuredBrowser をはじめとするアイキューブドシステムズ製品が役立つのではないかと、大いに期待しています。

山中さま:現在モバイルの世界では、iOS や Android、Windows Phone など、さまざまなプラットフォームが混在しているので、われわれユーザー企業側としてはモバイル技術をビジネスに取り入れる際に、マルチプラットフォーム対応が必ず問題になります。

そこで、アイキューブドシステムズのようなベンダーが、プラットフォーム間の違いを吸収できる仕組みを提供してくれると、ユーザー側としてはとてもありがたいですね。

ー ありがとうございました。

※本事例中に記載の内容は掲載時点のものであり、閲覧される時点にて変更されている可能性があることをご了承ください。

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大和リース株式会社

  • 昭和22年(1947年)7月29日設立 (昭和34年(1959年)6月22日創業)
  • 資本金:217億6,838万2,519円
  • 事業内容:規格建築事業・流通建築リース事業・リーシングソリューション事業・環境緑化事業
  • 従業員:2,058名 (平成25年3月1日現在)

CLOMOが解決した課題

  • 親会社が導入した MDM は有効活用

  • ブラウザからの安全な社内システム利用

  • 安全性と使い勝手の両立