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MDM証明書とは何か? MDM利用に必要な証明書について解説

MDM証明書とは

近年、企業や組織におけるモバイルデバイスの利用が拡大し、その管理・運用が重要な課題となっています。MDM(モバイルデバイス管理)は、これらの課題を解決するための有効な手段です。

本記事では、MDMサービスの利用に不可欠な「MDM証明書」について解説します。

CLOMO MDM

MDM(モバイルデバイス管理)とは?

MDM証明書とは

MDM(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)とは、企業や組織が業務で利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを一元的に管理・運用するシステムです。

MDMを導入することで、デバイスのセキュリティ設定やアプリの管理、デバイスの利用状況の把握などができ、遠隔地からでもデバイスを管理できます。また、紛失や盗難被害に遭った際に、遠隔でデバイスをロックしたり、データを消去したりすることも可能になります。

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デバイス、OSによる違い

MDMは、さまざまなモバイル端末やOSに対応していますが、それぞれで通信や管理などの連携方法に違いがあります。Andloidデバイス、Apple社のデバイスに分けて解説します。

Androidデバイス

Androidデバイスは、Googleが提供するAndroid OSを搭載したデバイスで、複数のメーカーが多種多様なスマートフォンやタブレットを開発・販売しています。メーカーや機種ごとに通信方式が異なるため、連携はデバイスごとに確認が必要です。

AndroidデバイスでMDMを利用する場合、Android Enterpriseを使用してデバイスを管理します。

関連記事:Android Enterpriseとは?機能・料金・導入方法をご紹介

Apple社のデバイス

Apple社のデバイスは、iPhoneやiPadなどiOSを搭載したデバイスです。Apple社のデバイスでMDMを利用する場合、Apple社が提供するApple Business Manager(ABM)やApple School Manager(ASM)と呼ばれるサービスを利用してデバイスを管理します。

各デバイスとMDMサーバー間の通信は、Apple社が提供するAPNs(Apple Push Notification Service)を経由して行われます。APNsサーバにアクセスするためには、事前に登録手続きを行い、証明書を発行する必要があります。

関連記事:ABM(Apple Business Manager)でできること、MDM連携について解説

MDM証明書とは何か

MDM証明書とは、企業や組織が業務で利用するスマートフォンやタブレットなどのデバイスをMDMで管理する際に、デバイスとMDMサーバー間で安全な通信を行うために利用される電子証明書のことです。

MDM証明書は、デバイスの認証やデータの暗号化などに利用され、MDMのセキュリティを確保する上で重要な役割を果たします。

MDM証明書の役割

MDM証明書の主な役割は次の2つです。

デバイス認証:

MDM証明書は、会社や組織のMDMにおいて、デバイスの身分証明書のような役割を果たします。MDMサーバーは、この証明書を確認することで、安全なデバイスだけをシステムに接続させ、セキュリティを確保します。

通信の暗号化:

MDMサーバーとデバイス間の通信は、MDM証明書によって暗号化されています。これにより、通信内容が外部に漏れる心配がなく、機密情報が安全に保たれます。

MDM証明書の発行と管理

MDM証明書は、MDMの利用において、デバイスとMDMサーバー間の安全な通信を確立するために不可欠なものです。MDM証明書の発行は、MDMベンダーを通じて行われます。信頼できるベンダーを選び、自社の要件に合った証明書の種類や発行手順を確認しましょう。

MDM証明書には有効期限があります。証明書の有効期限が近づいたら更新手続きを行う必要があります。更新方法はMDMサービスによって異なります。MDM証明書の自動更新機能を提供しているMDMサービスもあります。自動更新機能を活用することで、更新忘れを防ぐことができます。

上記を参考に、MDM証明書の発行と管理を適切に行い、安全なモバイルデバイス環境を構築しましょう。

まとめ

MDMは、モバイルデバイスの管理・運用を効率化し、セキュリティを向上させるための有効な手段です。MDM証明書は、MDMのセキュリティを確保する上で重要な役割を果たします。MDMを導入する際には、MDM証明書の種類や発行・管理方法について理解しておくことが重要です。

さまざまなMDMサービスが展開されている中で、CLOMO MDMはMDM市場で14年連続シェアNo.1*を誇っています。

CLOMO MDMは、Googleが求める厳しい水準を満たしたサービスであることを示す「Android Enterprise Recommended」も取得(MDMサービスの中では日本で唯一認定)しています。

また、ABMにも対応しており、Appleデバイスのスムーズな導入、統合的かつ効率的に管理できるMDMサービスです。

CLOMO MDMは、豊富な機能の搭載、幅広いデバイスへの対応、わかりやすく使いやすい管理画面が特徴です。国産のMDMサービスのため特にサポート面が手厚く、メーカーからの直接サポートや電話サポートを受けられます。24時間365日、電話で有人オペレータが緊急対策の代行も行っています。製品の機能・活用事例のダウンロード製品についてのお問い合わせもできるため、ぜひご活用ください。

あらゆる業界で利用されており、企業はもちろん、学校や病院などの教育機関や医療機関への導入事例も豊富です。市場シェアNo.1*のCLOMO MDMで、安心・安全なデバイス管理を行いましょう。

*出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望」2011〜2013年度出荷金額、「MDM自社ブランド市場(ミックITリポート12月号)」2014~2023年度出荷金額・2024年度出荷金額予測

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監修者

粟田 真

CLOMO事業本部 コンサルティングサービス部

2019年にCLOMO事業本部 コンサルティングサービス部に入社。お客様に最適なLCM(ライフサイクルマネジメント)を提案する『プロフェッショナルサービスチーム』の一員として、デバイス導入時のキッティングから運用にかけて、MDMに関するサポートを幅広く行っている。
MCPCシニアモバイルシステムコンサルタント認定資格取得(資格認定番号 : 2200020S0)

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出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望(https://mic-r.co.jp/mr/00755/ )」2011〜2013年度出荷金額、「MDM自社ブランド市場(ミックITリポート12月号: https://mic-r.co.jp/micit/2024/ )」2014~2023年度出荷金額・2024年度出荷金額予測