MDMの移行・乗り換えを検討している、企業や学校も少なくないかもしれません。MDMの乗り換え時には、端末の初期化や再設定など、適切なステップによる移行作業が必要です。本記事では、MDMの移行ノウハウを紹介します。MDM移行時の手順や注意点を、しっかりと理解しておきましょう。
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MDMの移行・乗り換えは可能?
既存のMDMから、新しいMDMへの移行は可能です。MDMの移行の際には、各OSベンダーのMDM連携サービスの設定変更や、プッシュ通知サービスの通信設定変更などを行う必要があります。
注意点も多いため、必ずMDMベンダーのサポートを受けながら行うようにしましょう。場合によってはデバイスの初期化が伴うこともあり、自社だけで行うと負担が大きいです。また、誤ってデータを消去してしまう可能性があるため、専門家といっしょに進めるのが良いでしょう。
MDMの移行・乗り換えを考える主な理由
企業や学校がMDMの移行・乗り換えを検討する主な理由は、以下の通りです。
●機能や品質への不満 ●サポート体制への不満 ●既存MDMにはない新しい機能が必要 ●デバイスの機種変更に伴う再検討 ●ID統合サービスの導入に伴う再検討 ●既存MDMの保守契約が切れる ●システムのアップデートが行われなくなる ●オンプレミスからクラウドへの移行 ●導入・運用コストの削減 |
デバイスを運用する中で、「MDMの機能が不十分や使いにくい」「管理画面が複雑」「反応が遅い」「操作性が悪い」などは乗り換えを検討する大きな要因となります。また、システムやサービスの切り替えタイミングでより良いMDMへ乗り換えることは、企業や学校などの組織において効果的です。
MDMの移行・乗り換えの最適なタイミングは?
MDMの移行や乗り換えに最適なのは、デバイスの機種変更のタイミングです。機種変更の際には、デバイスとMDMを紐づける作業が発生します。移行や乗り換えに必要な設定作業が二度手間にならず、作業負担を軽減できます。
もちろん、機種変更以外のタイミングでも、MDMの移行や乗り換えは可能です。既存のMDMの契約終了時や、業務拡大や組織変革に伴うセキュリティポリシーの変更時などが考えられます。そのため、MDMベンダーに自社に適した移行タイミングを相談すると良いでしょう。
MDMの移行・乗り換え時の注意点
MDMの移行・乗り換えには、多くのステップを要します。スマホやタブレットなどのデバイスは、常に使用するツールです。MDMの移行失敗によって、業務がストップする事態は避けなければいけません。MDMの移行・乗り換え時の注意点を、理解しておきましょう。
端末の初期化・再設定が必要
新たなMDMと連携を行う際には、原則としてデバイスの初期化が必要です。
デバイスを管理・制御するしくみとして、Apple製品の「監視対象モード」やAndroid製品の「Fully Managed Device モード」があります。各動作モードはOSと連携し、管理・制御を提供します。そのためMDMの移行に伴い、OS自体の初期化・再設定が必要になります。
また、移行後のMDMに合わせて、新たなデバイス管理指針やデバイス運用設計を策定することもあります。デバイスの初期化後に、ポリシーに基づくMDM設定を行う必要があります。
機種変更時の全データの移行は難しい
MDMの移行・乗り換えと同時にデバイスの機種変更を行う場合、デバイスのデータをすべて移行することは難しいです。特にiPhoneからAndroid、もしくはAndroidからiPhoneへの機種変更時は注意が必要です。
それぞれOSの構造が異なり、管理・制御項目も異なります。OSの基本設定やアプリ・セキュリティポリシーの設定などを、移行後のMDMで再設定する必要があります。
ただし、クラウド化が進み、アプリのデータや設定がクラウド上に保存されているケースも多いです。クラウド環境では、機種変更後に同期するだけで設定が完了します。クラウド化により、デバイスの移行障壁は低くなってきているといえます。
MDMの移行・乗り換え手順
MDMの移行・乗り換えの手順は、以下の通りです。
1.新しいMDMの選定・契約を行う 2.既存のMDMの利用状況を把握・整理する 3.新しいMDMの設定内容を検討する 4.デバイス内のデータのバックアップとデバイスの初期化を行う 5.旧MDMの登録を解除して、新しいMDMの導入・登録を行う 6.バックアップしたデータをデバイスに戻す |
MDM選定時は、MDMベンダーに現状を共有することが大切です。無料トライアルや製品資料なども活用しながら、自社に最適なMDMを検討しましょう。
また、既存のMDMの利用状況や設定内容を整理し、スムーズに移行できるように準備をします。デバイスの初期化も必要になるため、忘れずにデータのバックアップも取っておきましょう。
関連記事:MDMの導入方法とは?契約から運用までの流れをご紹介
【MDM移行のポイント】サポート体制が整ったサービスを選ぶことが重要
MDMの移行には、デバイスの初期化やバックアップ、OSやアプリの再設定などが必要です。MDMベンダーのサポートを受けながら、作業を行うようにしましょう。
移行をミスなくスムーズに行うためには、基本機能の充実度はもちろん、サポート体制が整ったMDMサービスを選ぶことが大切です。以下のような観点で選びましょう。
MDMサービスを選ぶポイント
●基本機能の充実度 ●画面構成やレイアウトの見やすさ ●反応速度 ●操作性 ●OS・デバイスの対応 ●サポート体制 ●導入実績 |
特に、「電話でのサポートを受けられるのか」「運用開始後の緊急時に迅速にサポートを受けられるのか」を考慮しましょう。
MDMには海外製品も多く、満足いくサポートを受けられない場合もあります。サポートの充実度を考えると、日本国内のMDMサービス・ベンダーを選ぶのがおすすめです。
関連記事:MDMサービスの選び方と比較一覧!国内シェアNo.1のMDMサービスも紹介
CLOMO MDMはサポート体制が整った市場シェアNo.1のMDMサービス
CLOMO MDMは国産のMDMサービスで、専任チームによる日本語でのサポートを行っています。MDM移行・乗り換え時の困りごとや不明点を、解決まで導きます。MDM導入後の万が一のデバイス盗難・紛失時も、オペレータが緊急対策を代行します。
CLOMO MDMは、遠隔でのデバイスロックやデバイス内のデータ削除、デバイスの使用状況の一括把握、AI型アンチウイルスソフトとの連携など、デバイスを強固にするセキュリティ機能を備えています。豊富な機能と充実のサポート体制により、国内MDM市場シェアで13年連続No.1*を達成しています。
また操作感に優れたUI(ユーザインターフェース)で、使いやすいのも特長です。特別な知識やトレーニングなしで、簡単に操作・管理ができます。このようにCLOMO MDMは、MDMの移行・乗り換えを検討している企業や学校に最適な機能・体制を整えています。
*出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望」2011〜2013年度出荷金額、「MDM自社ブランド市場(ミックITリポート12月号)」2014~2022年度出荷金額・2023年度出荷金額予測
まとめ
機能や品質、サポート体制への不満などから、MDMの移行・乗り換えを考える企業や学校は少なくありません。MDMを移行するタイミングとしては、移行時の作業負担を軽減するためにデバイスの機種変更時が最適です。
MDMの移行には、多くのステップを要します。デバイスの初期化やOS・アプリの再設定などを、慎重に取り扱う必要があります。そのため、必ずMDMベンダーのサポートを受けながら行うようにしましょう。
MDM選定時は、機能の充実さはもちろん、サポート体制に注目することが大切です。特に、電話サポートや緊急時のサポート体制が整っているかを考慮しましょう。
CLOMO MDMは国産のMDMサービスで、専任チームによる充実したサポート体制を整えています。無料トライアルも可能で、事前に製品の使用感を確かめられます。
また、製品の機能・活用事例のダウンロードや、製品についてのお問い合わせもお気軽にできるため、ぜひご活用ください。
監修者
粟田 真
CLOMO事業本部 コンサルティングサービス部
2019年にCLOMO事業本部 コンサルティングサービス部に入社。お客様に最適なLCM(ライフサイクルマネジメント)を提案する『プロフェッショナルサービスチーム』の一員として、デバイス導入時のキッティングから運用にかけて、MDMに関するサポートを幅広く行っている。
MCPCシニアモバイルシステムコンサルタント認定資格取得(資格認定番号 : 2200020S0)